きなこSHOW

どうやったら寝たまま仕事ができるかあれこれ考える。

犬を見送った日の話

頑張って病気と戦っていたのだけど死んでしまった、犬のお葬式をしてあげたい...
お世話になった葬儀社さんの事、費用とか所要時間とかの情報もあわせて紹介したいと思います。

実家で飼っていた犬、健が息を引き取ったと知らせを受けたとき、
悲しい気持ちと、なにもしてやれなかった後悔と並行して、
「私が葬儀社を探さないと...」と、
頭の一方で冷静にそんな事を考えながら実家に向かいました。


実家に到着して母とひとしきり泣いたあと、葬儀社を探す必要があるね、と切り出すと、
母は「葬儀社はすでにピックアップしてもらっているから、日程だけ決めて連絡する手はずになっている」と言うのです。

母さん...騙されたんじゃないよね...?

インターネットとは無縁の情弱な母が(しかも泣いてたし)なぜこんなに早く手配できるのか...?
悪質な業者が問題になっているのを耳にする昨今、心配になって
どうやって葬儀社を見つけたのか母に聞いてみると、
普段からお世話になっているペットタクシーさんが、近隣のすべての葬儀社に予約の空きを確認してくれたのだそうです。

その時の記事がこちら

家族で話し合って、火葬は亡くなった2日後の12月7日(月)と決め、連絡しました。

良い業者に辿り着いたのは、近所の方からの紹介でした

母いわく、犬を飼っていると交友関係が広がるみたいです。
散歩中にすれ違った人から「かわいいですね」「なでていいですか?」「何歳ですか?」と、話しかけられたり、
それまで挨拶程度だったご近所さんとも犬がきっかけで話すようになって、良いペットグッズや病院を紹介してもらったり、
病院の待合室で知り合いになったり...
健がきっかけで母はお友達が増えたのだそうです。

そう言えば私も、実家に帰ったとき健を散歩に連れて行くと、
知らない人から「今日はお姉ちゃんとお散歩できてうれしいね、健ちゃん(^^)」などと話しかけられてびっくりしたことが何度かありました。


通院に困っていた時に近所の方から紹介してもらったペットタクシーさんがこちら

petkuriki.web.fc2.com

大学病院に連れて行くときもお世話になったし、死んでしまった後も葬儀社のスケジュールを調べて紹介してくれて、当日送迎してくださったのも栗木さんです。
送迎サービス以外にも、ペットケア・アドバイザー、ペットシッター・飼育相談・医療相談なども手掛ける、頼りになる方です。
葬儀社はGoogleかなにかで自力で探すしかないと思っていましたが、今回はお世話になりっぱなしでした。

仕事を早退して火葬場に

火葬の日、私は仕事がありましたが午後休をもらって実家に集合しました。
ペットの都合で休むのが難しい職場もあると思います。
繁忙期ではなかったのですが、上司がどんなタイプか判断しきれなかったので、私事都合で早退させてもらいました。

実家について驚いたのは、お供えの花束やお菓子が増えていた事で、母に聞くと、
「ご近所の方がお線香あげに来てくれた」そうで、
涙を流して手を合わせてくれた方もいたそうです。
可愛がってくださってありがとうございます。
人気者だったんだな、幸せだったんだな、アイツ。

間もなく迎えに来てくれた栗木さんに乗せてもらって、
母と私と健は火葬場に向かいました。

葬儀社はどうぶつセレモニーさん

私達が行ったのは柏市の「どうぶつセレモニー」です。

実家からちょっと遠かったのですが、健の話やぜんぜん関係ない話、
いろいろ話しながら、ときどき泣いたりしながらタクシーに乗って行きました。

こちらの施設は火葬炉が3台と、納骨堂と共同埋葬の設備が揃った施設です。

持参したお花で亡骸を飾り、好きだったお菓子とおもちゃを一緒に持たせて、
静かに彼を見送りました。

火葬が始まると猫さんがゆっくり歩いてきて、焼香台の前でしばらく立ち止まっていました。
葬儀に参列してくれているようで、とても不思議でした。

火葬の間、園庭で飼われている犬、猫、ニワトリを見ては癒され、
でもやっぱり健のことをたくさん思い出しました。

埋葬の方法について

栗木さんの話によると、遺骨をいつまでも手元に置いておきたい飼い主さんも多いそうです。
納骨とは言え遺骨を手放してしまうのが寂しくて、生前好きだった場所に骨壷を置いてずっと一緒にいたいという、家族のやさしい気持ちを感じます。
一方、納骨堂やお墓に納骨して冥福を祈るのも心のこもった供養ですし、どのやり方が正解という事はないのだと思います。

ただし、宗教によっては動物霊に否定的だったり、厳密に分けて供養する場合もあるので、自己判断で人間と同じお墓や納骨室に入れない方が良いそうです。
入ってはならない場所に勝手に入れてしまうと、居心地の悪い思いをさせてしまいそうですから、一緒のお墓に入りたい場合は必ずお寺や霊園に相談して、いちばん良い方法を選んであげるのが良いと思います。

オプションの粉骨サービスと分骨カプセル

どうぶつセレモニーでは共同埋葬墓で永代供養してもらうことや納骨堂に納めることも出来ますが、庭に埋葬できるならと粉骨を勧められました。

粉骨とは遺骨を粉砕してパウダー状にすることで、早く土に還る事ができるのだそうです。
土に還るのを特に急ぐわけではないけれど、彼が好きだった庭で土に還れるのが幸せかもしれないね、と言うことで粉骨を依頼。
ぜんぶパウダーにしてしまうのも寂しいので、遺骨の一部をカプセルで持ち帰る「分骨」もできるので、それも依頼しました。

1時間ほどで火葬が終わると、セレモニーのスタッフの方が遺骨を丁寧に並べて生前の姿を再現して見せてくれました。
その中から好きな骨を選んでカプセルに入れます。
懐かしい犬歯が残っていたのでこれにしたい、と思いましたが、犬歯は生前よく使っていて傷があるのと火葬によりヒビが入る事が多く、ヒビがある遺骨は持ち歩いているうちにカプセルの中で砕けてしまうそうで、尻尾の先端と前足の爪の付け根の骨を勧められ、それをカプセルにしてもらいました。

祭壇にあがった骨壷。

そしてカプセルがこれです。

こういうのは残された者の自己満足でしかないのですが、供養したい気持ちと、いつまでもそばに置いておきたい気持ちのどちらも、納得できる形で叶いました。

かかった費用は以下。

どうぶつセレモニー
サービス料金
火葬 19,000円
粉骨 2,000円
カプセル 2,000円
*2
合計 25,000円

タクシー送迎料金(往復2時間+付き添い)10,000円

四十九日を機に納骨しました

いつ埋葬しなくてはならないという決まりはないのですが、実家の連中も寂しいでしょうから食事がてら集まろうと言う事になり、ひとつの区切りとして四十九日を埋葬の日としました。
四十九日だからと言ってお経をあげたりはせず、遺骨を庭に埋める式をしました。

さぁ納骨式、と庭に出るとほぼ同じタイミングで雨が降って来たので急いで土を掘り、
粉にしてもらった遺骨を埋めました。
なんともバタバタな納骨式でした。

これでいいのかは分からない。何が正解ということもないのだろうけれど。
他の人の話を聞くと、自分はこれをしたからとかしなかったから彼に可哀想な事をしたのか?
などと、いろいろ後悔してしまう事もあります。
彼はいないのだからもう、残された者の自己満足でしかないけれど、できる限りの事をして
どうか安らかにと祈っています。

駆け足で逝ってしまった健、今もいろんな場面で彼の事を思い出します。